LAFT新シーズン到来(http://laft.info/)!「学習科学」を学ぶ半年間へようこそ
みなさん、こんにちは。
2025年度の LAFT(Learning Association of Facilitative Teachers) が始まります!
しかもオンライン参加があります。
今回のテーマは 「学習科学」。
学習科学とは、「教えること」と「学ぶこと」を科学的に研究する学問です。学校の授業にとどまらず、家庭や職場など日常のさまざまな場面での学びも対象としています。その目的は、より深く効果的に学ぶための条件を明らかにし、より良い学習環境をつくること。そのために 認知科学・教育心理学・計算機科学・社会学・神経科学など、さまざまな分野の知見を組み合わせて研究が進められています。学習科学は1991年に誕生し、現在も発展を続けています。
この機会に、一緒に「人はいかに学ぶのか」を深く考えてみませんか?
○今回の課題本
『人はいかに学ぶのか:授業を変える学習科学の新たな挑戦』
(全米科学・工学・医学アカデミー 編 / 秋田喜代美・一柳智紀 監修・翻訳 / 2024年4月12日 / 北大路書房)
★本書のサマリーは最後に掲載しています。これ読むだけでも学びたくなるはず!?
○開催日程 すべて 土曜日開催 です。
• 3月29日
• 4月19日(※この月のみ第3週目)
• 5月24日
• 6月28日
• 7月26日
★この期間中、「学習科学」における著者または先駆的実践者をお招きしてワークショップを企画しています。
○こんな方におすすめ!
• 効果的な教育方法・授業づくり・学習環境のデザインを学びたい方
• 脳の発達と学習の関係に興味がある方
• 文化や社会が学びに与える影響を知りたい方
• デジタル技術を活用した学習や生涯学習 に関心がある方
• 学ぶことを楽しめる仲間がほしい方
• 本をしっかり読み、考え、授業づくりに活かしたい方
• 焚き火して教育について語り合いたい方。
○学びのスタイル
• 課題本を読んで内容を報告(今回から読書プレゼンがはじまります。学ぶにはとても効果的です!)
• 参加者同士でブッククラブ
• 学んだことから授業づくり、実践し、結果を持ち寄って議論、そしてまだ理論へ
○参加費:無料(書籍代は自己負担) 差し入れ喜びます。
○対象:教員・教育関係者・教員志望の学生
○募集人数(3つの参加形態)
1. コアメンバー(読書+実践):先着 10名
2. オブザーバー(単発参加・議論のみ):先着 10名
3. オンライン参加(視聴のみ):若干名
参加希望の方は、コメントまたはメッセージでお知らせください。
オンライン参加を希望される方は、コメント欄の「こくちーず」よりお申し込みをお願いします。
「人はいかに学ぶのか?」この問いをじっくり探究する 半年間 です。単なる学習技法としてではなく、 人が学ぶとはどういうことか? を深く考え、1mmでも日本の教育をよくしていきませんか?ご参加をお待ちしています!
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『人はいかに学ぶのか:授業を変える学習科学の新たな挑戦』サマリーメモ
第2章 文化と学びのつながり
学習は、学習者が置かれた環境や背景によって大きく影響 される。そして、学習者同士が互いに関わり合いながら、 新しい知識をつくり上げていく。だからこそ、まずは一人 ひとりの文化や経験の違いを理解することが大切である。
第3章 学びのタイプと成長する脳
学習者は、周りの人との関わりや学習環境の影響を受けな がら、さまざまな学びを積み重ねていく。脳は一生を通じて発達し、学びが脳の成長を促し、脳の発達が学びを深めるという相互の関係がある。そのためには、継続的に脳を 刺激する機会が大切になる。
第4章 学びを支えるプロセスと記憶のしくみ
学習を効果的に進めるには、脳の働きをうまく調整することが大切である。そのためには、自分の学びを振り返り、 調整する力が必要であり、これは生涯にわたって成長でき る。記憶は学習の土台となるもので、思い出すためには 「手がかり」が必要になる。この手がかりの使い方が、知 識の整理や統合のしかたにも影響を与えている。
第5章 知識と考える力「推論」を育てる
これまでに学んだ知識は、新しい学びを助け、理解を深める役割を果たす。しかし、その一方で、 思い込み(認知バイアス)を生むこともあり、それを乗り越える意識的な努力が必要になる。
学習者は、知識をつなげながら広げることで、物事を分類したり、共通点を見つけたり、問題を解 決したりできるようになる。そのためには、効果的な学習方法が重要だ。例えば、情報を整理しやすくする工夫、学んだ内容を要約すること、学習の間隔をあけることなどが、知識の定着を助ける。
学びが深まると、異なる場面でも活用できるようになる。しかし、学習の成果は、すでに持っている知識や教材の内容、学習の目的によって左右されるため、どう学びの場をデザインするかが重要 になる。
第6章 学びのやる気を引き出す
学習への意欲は、環境や状況の影響を受けながら、個人が 自分で設定する目標によって大きく変わる。自分が学びの 場に受け入れられていると感じ、主体的に学べる環境があ れば、やる気は高まりやすい。
教育者は、学習の目標を明確にし、学ぶことに価値を感じ られるような経験を提供することが大切である。学習者が 自分で学びを進められるよう支援し、振り返る機会をつく ることで、学び続ける力が育つ。また、安心して学べる雰 囲気や、困難に対して粘り強く取り組める姿勢を育てるこ とも、学習への意欲を高めるポイントになる。
第7章 学校での学びを深めるために
学習を効果的にするには、学習者が持っている知識や経験、興味、言語や認知のスキル、そして教師 自身の経験や文化的背景を理解することが大切である。また、学習環境の文化的・社会的・認知的・ 感情的な特性を考えることで、より良い指導ができるようになる。
学びを深めるためには、子ども自身が学びの方向を決めることが有効。そのために、適切なフィード バックを行い、意味のある目標を設定し、それを支援することが重要である。また、学校での学びと 日常生活での学びをつなげるために、学びの良さを生かす教育モデルを取り入れることも効果的。
科学や歴史、数学などの各教科では、それぞれの目的を明確にしながら教えることが、学習者が深い 理解を得るために欠かせない。さらに、評価は学習を進めるための重要なツールであり、学習者が学びを振り返り、その成長を支える手段となる。
第8章 学びを支えるデジタルテクノロジー
デジタルテクノロジーは、学習の目標や学習者一人ひとりの特性、学習環境、社会的・文化的背景を踏まえた上で活用することが大切である。適切に活用すれば、学びを深 め、子どもの主体的な学習を促進することができる。
しかし、導入には慎重な計画が必要。学習目標とテクノロ ジーが合っているかを確認し、教師の研修や子どもへのサ ポート、平等なアクセスを確保することが求められる。ま た、継続的に評価を行い、効果を検証しながら改善していくことが重要である。
第9章 生涯にわたる学び
人は一生を通じて学び、成長し続ける。これまでに学んだ ことは、新しい状況に応用できるかどうかに影響を与える。
義務教育を終えた後の学びは、本人のやる気や関心、学ぶ 機会の有無によって大きく左右されている。学習の機会を 広げ、誰もが学び続けられる環境を整えることが、生涯教 育や人材育成には欠かせない。
★★★以上 読みたくなったでしょ!(^^)/